長く病院に通っているのに、いつまでも体の症状が消えないときは、うつ病を疑ってみることも必要です。うつ病は、セロトニンやノルアドレナリンなど脳内にある神経伝達物質がうまく働かず、物事に対する意欲や興味が低下する病気です。憂うつ感を覚えたり、朝早くめが覚えて眠らなくなるなどの睡眠障害がみられたりします。今回はうつ病を疑う人、またはうつ病の兆しが出た人向け、うつ病を具体的に紹介しております。ご参考してください。

✳脳内の化学伝達物質の不足で起こる
仕事でミスをしたり、上司にしかられたり、あるいは肉親と言い争いをしたりして、気分が落ち込んだり自己嫌悪に陥ったりすることは誰でもあります。普通なら数日たてばまた元気を取り戻すものですが、気分が減入ったままの状態がいつまでも続き、ものごとを悲観的み考えるようになり、何をする気力のなくなって、おまけに頭痛や不眠などを初めとする体の症状も出てくるのがうつ病です。
うつ病はよく「心のかぜ」といわれますが、現代社会ではそれくらい一般的な病気です。「性格が弱い」とか「心の甘え」などと世間から見られがちですが、けっしてそうではなく、何かぼきっかけでだれにでも起こる可能性のある病気です。
肉親の死、離婚、仕事の重任、職場の人間関係、失恋、病気などのほかに、引越し、昇進、結婚や出産など、本来は喜ばしいはずのことがきっかけで発病することもあります。また、大きな仕事をやり遂げてホッとしたときなどに尾頃こともあります。
うつ病の原因はまだはっきりと解明されていませんが、脳内のセロトニンなどの化学伝達物質が不足して起きると考えられています。完璧主義、融通がきかず要領が悪い人がなりやすいといわれます。

✳体に病気にまちがわれやすい軽症うつ病
若い女性に多いのは、程度の軽い軽症うつ病です。軽症うつ病では、精神的な症状よりも体に症状が強くあられます。頭痛、不眠、食欲不振、腹痛、便秘、下痢、吐き気、しびれ、動悸、腰痛、などといった症状が出てくるので、器質的な病気と間違えてしまいますが、これらはうつ病が原因で起きたものです。身体症状の仮面をかぶったうつ病なので、軽症うつ病のことを「仮面うつ病」とも呼んでいます。ただ、体の症状が目立つ軽症うつ病であっても、気分の落ち込み、意欲の低下、集中力の低下などいったうつ病本来の精神症状を必ず伴っているものです。更年期になると、子供も独立、夫のリストラや退職、老後への不安などがいろいろ出てきて、更年期うつ病が増えてきます。食事を作るのも面倒になったり、人と会うのが嫌になったり、身の回りいる人なら仕事の能率が落ちでミスが増えてきたりします。

✳うつ病を治療すれば、休養をとり、薬物療法を行うことが大事です。うつ病の兆しが出たら、できれば早めに病院へ行って、専門医者にご相談してください。